今回は 絵本ではありませんが
読んでいると情景が浮かんで
キュンッとなる本をご紹介しましょう
江國香織さんの短編集
「つめたいよるに」
この中に納められているのは
短いけれど
どれも ズキンッと
心に響きます
それは なつかしさだったり
せつなさだったり
そう・・・
どれもが 「琴線に触れる」作品
これぞ 大人のメルヘン
その中でも 特に
私の好きな作品は
「デューク」
愛犬デュークを亡くし
悲しみにくれる主人公が
体験する奇跡・・・
泣きながら乗った電車の中で
席をゆずってくれた少年
その彼と過ごす
1日の出会いと別れ
その少年が デュークだと
江國香織さんは
けして 断言してはいないけれど
こちらの想像力を掻き立て
ほのかに 心に残ります
タロットにたとえると・・・
カップ Ⅵ
思い出は
いつでも 悲しくて やさしくて
そして せつない・・・
春だもの・・・
たまには メルヘンちっくに
過ごしてみるのも 良いものですねっ