「我慢しなきゃ」なんてよく言いますが
よく似ている言葉に
「辛抱」というのもあります
「我慢」と「辛抱」
実は大きく違うんです
その違いを
漢字から
そしてタロットカードで
今回は整理したいと思います
まずは漢字から・・・
「我慢」という字
「慢」とは
驕り高ぶって
物事を正しく見られないという意味
ですから
「我」を張り過ぎるあまり
その「我」に
耐え忍ぶことになってしまう状態
または
我が強く
こらえることができない状態とも言えます
それに対して「辛抱」は
辛さに耐え忍こと
「辛抱」という言葉は
仏教用語だそうで
元々は「心法」という漢字を
書いていたそうです
その真意は
心を修める
練り鍛える方法ということで
自分の心を大きくし
そして
自分の心の動きを
コントロールすることだそうです
整理をすると
我慢は
自分が嫌なことやりたくないことを
耐え忍ぶ
どちらかというと
ネガティブなイメージ
辛抱は
自分の目標を実現するために
嫌なことも耐え忍ぶ
前提が自分の目標が
しっかりあるということで
どちらかというと
ポジティブなイメージ
タロットでも
「忍耐」という意味のカードがあります
それは
Ⅷ 力
そして
ⅩⅡ 吊るされた男
日本語で一言「忍耐」ですので
意味合いとしては
共通ですが
タロットに描かれているものからも
違いがあります
Ⅷ 力の絵の方は
女性が獰猛なライオンを
手懐けていますね
このライオンは
何を意味するかということですが
もちろん
目の間に立ちはだかる障害や壁
第三者ということもありますが
多くは自分自身の感情を
意味していることもよくあります
しかも
力というタイトルでありながら
力で押さえ込んでいるわけではない
そう
なだめたり すかしたり
色々な方法を使って
コントロールしていることがミソ!
つい怒ってしまう自分の感情を
自分自身で
なだめたりすかしたりしながら
コントロールする
他にも たとえば
ダイエット中に
ケーキを目の前にして
食べたくなる気持ちを
なだめたり すかしたりして
何とか堪える とかね
そんな風に出たりします
それに比べて
ⅩⅡ 吊るされた男は
どうでしょう?
注目なのは
吊るされているのに
ちっとも苦しそうではない顔
しかも
なんと 後光まで描かれているんです
そう これは辛さを
「これはこれで仕方ない」と
喜んで受け入れている状況なんです
たとえば
子育て中とか
修業中とか
この先のために今を受け入れている状態
その違いを踏まえると
Ⅷ力は
我慢も辛抱も入りますが
ⅩⅡ吊るされた男の方は
まさに
辛抱という意味が強いカードなんです
そんな風に考えると
コロナ禍の今
少しずつ落ち着いてきたとはいえ
まだまだ先が見えない状況は
そういう意味で言うと
ⅩⅡ 吊るされた男の心境が必要ですね
そんな想いを
タロットにたとえると・・・
ⅩⅡ 吊るされた男
辛抱する
いくら怒っても
寒さ厳しい冬は一日で終わらない
どんなに焦っても
種を蒔いた次の日に花は咲かない
だから 今は辛抱
辛さを抱きかかえて
暖めたら春が来る
逃げない 負けない あきらめない
堪えて
必ず花を咲かせましょ
Ⅷ 力 と
ⅩⅡ 吊るされた男のように
一言で言うと
同じような意味を持つカードは
他にもあります
けれど
タロットを使う者としては
深い意味を分かった上で
言葉にしたいものですね
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